1、楽器の紹介
胡蝶琴、扁面琴、打琴ともいう。伝えられるところによると明の頃(紀元1368~1644年)に中国に伝えられ、最初は広東一帯で流行したが、現在はすでに全国で使われている。演劇、寄席演芸の伴奏によく使われ、民間の器楽合奏(例えば広東音楽、潮州音楽、二人台牌子曲、揚州清音、江南絲竹など)にも用いられる。
楊琴の共鳴箱は木製、台形で、硬木でつくられ、胴部はキリの木でつくられ、表面に鋼絲弦を張り、演奏の際、竹のばちで叩いて音を出し、音色は清らかで明るく、2オクターブ以上の音を奏することができる。いっそうの進化を経て、胴が太くなり、弦の数が増え、音量・音域が広くなり、12の半音をもつ4オクターブの音を奏することができ、転調も可能になった。音色は軽快で高らかで、独奏、伴奏、合奏に使うことができる。
2、名曲紹介
① 紅い花:シルクロードの東に住むタジク族の民謡をアレンジした曲です。この地方の少数民族に独特の韻律に異国の情緒が溢れています。
②「竹林湧翠」雲南少数民族の音楽が曲のモチーフに使われています。揚琴の弦を琴の様に爪で弾き、楽器本体を手で打ちリズムを刻むなど、様々な表現を織り交ぜつつ翠色の竹林の様な瑞々しさを表現しています。
③《節日の天山》、曹玲作曲、郭敏清は揚琴の曲に編曲した。新疆ウイグル族の祝日で、唄と踊りの上手な若い少女を迎え、彼女たちは軽快な音楽の伴奏で歌ったり、踊ったり、幸せな生活を賛美して、明るい未来を期待する。
④「昭君怨」:もとが広東の漢楽の筝曲だ、曲は昭君という女性が遠く嫁いだ後、故郷に対する思い、帰りたいが帰れない悲しい心を表現した。
⑤「雙手開出幸福泉」:揚琴の演奏家丁国舜が1973年に作った揚琴独奏曲。曲は河南の豫劇音楽をもとに作った。河南の人々が努力して灌漑水路の開発した後、水が通ったことの喜びの情景を描く。
⑥辺寨之歌: 洋琴の独奏曲、張暁峰が1961年に作った。曲は“歌引”、“对歌(一問一答形式で歌う)”、“月下欢舞(月の下でが楽しくダンス)”の3つの部分で、樹影の森林の中で、イ族の青年はかがり火を囲んで、喜びの歌とダンスの情景を描く、生き生きと中国の少数民族の人民の幸せな生活を反映している。
2、よくある質問:
①中国揚琴の起源?
答え:中国の代表的な民族楽器である揚琴は、チター属の打弦楽器。
東南アジアより中国に伝来したもので、イラン楽器ダルシマ-が進化した楽器です。
明王朝後期(約400年前)頃、イタリア宣教師の手によってシルクロード「絹の道」を旅し、中国広東地域へと入ってきました。
中国民族楽器の中では歴史的に最も新しい。その為か伝来されてから、職人の手によってダイナミックに楽器改良が行われ、名称もさまざまに変化しました。(*下記に書き出しておきます)元祖であるダルシマーはヨーロッパでは、ツィンバロンやピアノへと発展し、西アジア、イランでサントゥールとなって定着しました。揚琴のチェンバロがピアノにも通じる所以は、そこにある訳です。
②弦は?表面は?
答え:楽器の表面には135弦の弦が張られています。素材は絹からスチールへ変化しました。
低弦部分には巻銅線で1本で1音をを出し、中音弦~高音弦ではスチール弦で2~5本を同時に叩いて1音を出します。民族楽器ではめずらしく、可動駒(半音の移動が可能)が付いている為、現在のモデルは、12平均律を持ち、音域の幅は2オクターブ→4オクターブへ広がりました。
そのおかげで、民族音楽だけに止まらず、クラシックやジャズなど他の音楽も演奏することが出来るようになりました。
③なにで演奏してるの?
答え:両手に演奏撥(「揚琴琴竹」といいます)を持って、弦を直接叩き奏でます。細くしなやかな竹で出来ていて、演奏奏者は自分に合わせて微調整をします。
このしなやかさを利用して、揚琴の最も得意とする「トレモロ」奏法を、両手以外に片手でも奏する事が出来ます。
奏法は、竹撥のいろいろな部分を使ったり、生指で直接弾いたりもします。
④ 揚琴の歴史?
答え:シルクロードを経て中国伝来から約400年・・・楽器ピアノのルーツにも通じるという「 揚琴 」・・・中国の代表的な民族楽器である揚琴は,チター属の打楽器です。 明王朝後期(約400年前)頃,イタリア宣教師の手によってシルクロード「絹の道」を旅し,中国広東地域へと入ってきました。中国民族楽器の中では歴史的に最も新しく,伝来されてからも,職人の手によってダイナミックに楽器改良が行われ,名称もさまざまに変化しました。元祖であるイラン楽器ダルシマーはヨーロッパでは,チェンバロンやピアノへと発展し,西アジア,イランでサントゥールとなって定着しました。揚琴のルーツがピアノにも通じる所以は,そこにある訳です。
揚琴関連ページ:
① 在中揚琴奏者史月:http://www.ivyshi.com/
② 在日揚琴奏者石磊:http://www.sekirai.com/
③ 在日揚琴奏者ウェイウェイ:http://www.weiwei.jp/
④ 在日揚琴奏者金亜軍:http://www.youkin.com/kin/
⑤ 在日揚琴奏者成燕娟:http://www.officeliu.com/toho/seienken.htm
⑥ 在日揚琴奏者張林:http://lasa-kikaku.cside.com/zhang-lin/
⑦ 在日揚琴奏者周琪:http://www.syuki.jp/
⑧ 揚琴曲視聴:http://www.guqu.net/musicsort/186_1.htm
⑨ 在日揚琴奏者趙勇:http://www2.saganet.ne.jp/ko-si/onngakukousi/ongakukokusi.htm
⑩ 女子十二楽坊資料館:http://www.twelve-girls-band.info/archives/05instrument/0401yangqin.shtml
⑪ 在中揚琴奏者郭敏:http://college.i-printnet.jp/html/200610/20061013/20061000897.htm
⑫ 揚琴のページ:http://www.ne.jp/asahi/niko/neko/asahi2_049.htm
⑬ 揚琴曲視聴:http://www.chinakongzi.com/2550/music/zgqy/zgqy10.htm
⑭ 華音網――揚琴http://ch.huain.com/4_index.html
⑮ 中国百科:http://gb.cri.cn/chinaabc/chapter23/chapter230401.htm
⑯ 揚琴書籍一覧:http://www.tt-art.com/product/?id=39
⑰ 揚琴の音色:http://scholar.ilib.cn/Abstract.aspx?A=ysts200505015
⑱ 揚琴演奏ビデオ:http://tv.huain.com/index.php?type=4
⑲ 中国古曲網――揚琴:http://www.guqu.net/music/2005.htm
⑳ 民族楽器独奏総合視聴版:http://list.mp3.baidu.com/list/minyue.html
21、揚琴楽譜ダンロード:http://www.huain.com/musicbook/index.php
22、華音網-揚琴視聴:http://music.huain.com/list.php?type=1